
アンドロメダ星雲に浮かぶある惑星に
オーブン島という島があり、
スター家という島の中の一つの村を収めている家族がいた。
家族の中には一人の少年がいて、
深夜ラジオのドラマの舞台となっている
どこか知らない星にあるグラタン王国の話に夢中になっていた。
オーブン島に新しくできた「じゃがいもおっさんの店」に
猛ダッシュで到着した少年は、店の入り口を勢い良く開けた。
「グラタンください!」
お店のスタッフが出てくる前から少年は注文を伝える。
「あいよ」
渋くて低めの男性の声が応えた。
きっと彼がじゃがいもおっさんなのだ。
店内に客は少年一人。
ディナー前の時間帯のようなので
お店のスタッフも休憩に入っているようだ。
10分ほど待つとグラタンが届く。
「お兄ちゃん、悪いねぇ、今日はグラタンが売れすぎてさ」
「ジャガイモあまり入ってないから、オレの賄いのエビをいれておいたからよ」
「あ、ありがとう!」
「大丈夫だ心配するな、賄い価格でいいから安心しな。
グラタンは程よい焦げ目がついた楕円形の器だ。
具はエビ、マカロニ、ジャガイモはあまり入っていない。
![DSC_2896[1]](https://blog-imgs-120.fc2.com/b/q/l/bqlife/20180310182716fb4.jpg)
それでも、ソースはまろやかで十分だった。
![DSC_2898[1]](https://blog-imgs-120.fc2.com/b/q/l/bqlife/201803101827189e1.jpg)
食べ終わる頃、じゃがいもオッサンと思われる男性が
4人がけのテーブルで少年の向かいに座った。
「兄ちゃん、おいしかったかい?」
「ううん、とってもうまかった!!ありがとう」
「そうかい、よかったな。いつでもまた来な」
「今日は金はいいよ、こんどお店手伝ってくれればいいからさ」
少年は大きなチャンスを得た。
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こんばんは。
理由はわかりませんが、
このお話に大きく心を惹かれる私なのでした。
奇遇なことに私もグラタン好きなのですが、
エビ・・・。
最近、エビを使ってないなぁ・・。
> このお話に大きく心を惹かれる私なのでした。
> 奇遇なことに私もグラタン好きなのですが、
コメントありがとうございます。
そして、まったくのフィクションに関心を持っていただき
ありがとうございます。
ワタクシも少年同様、
彼方にあるグラタン王国にあこがれる一人にすぎません。
過度な期待はプレッシャーになりますので
個人の範囲で楽しんでいただければ幸いですw
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