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オーブン島物語(5) 弟子入り

あひる課長さん

それから数日後、
じゃがいもおっさんの店の調理場に少年は立っていた。

「にいちゃん、よく来たな、今日はよろしく頼むよ」
「そうだな、今日は食器の後片付けと洗い場をたのもうか」

少年は大きなシンクの洗い場に感動していた

「おーい、メイ、ちょっと来てくれ」

「れんじいさん、呼んだ?」

ショートカットながら、額を見せた女の子が食堂から
調理場に顔を出す。
どこかの冬季競技に出てくるような雰囲気の女の子
メイという洋風な名前よりも
さつきといった和風な名前が似合う雰囲気もある。



「おぉ、今日はこの兄ちゃんが今日は洗い場を手伝ってくれるから
 いろいろ教えてやってくれ」

「れんじいさん、わかったさ~」

五月…、もといメイは洗い場の仕事について少年に伝えた。

「そだね~、あとはお客さんが入ってきたら一緒にやろっか~」

と話した。

「それより、そろそろモグモグタイムにしよっか~」

後から知るのだが、メイのいうモグモグタイムとは
賄いの時間なのだ。

この日の賄いはやはりグラタンだった。


DSC_3150[1]

「マルコスさんからサトイモをたくさんもらったから
 グラタンにしてやったよ、にいちゃん食べてみな」

じゃがいもおっさん=れんじいさんの賄い。
魚肉ソーセージとミックスベジタブルのグラタン。
それが土鍋ででてくる。
量は少ないが
「土鍋のグラタンって…、土鍋をオーブンって…
 おっさん…
 いや、れんじいさん。オーブンレンジってことじゃないか?」

少年は、ホフホフ食べながら
このお店で手伝いをできるこれから、
れんじいさんのグラタンにワクワクする気持ちが止まらないでいた。





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[ 2018/04/30 19:00 ] オーブン島スター家物語 | TB(0) | CM(2)

今年は2か月に1回ペースで。

あひる課長さん

この日は「林業部長」と呼ばれる場所での志願の後片付け。

作業当日、伐採だけを行い、枝払いなどの事後処理を行わなかった
反省を解決するためにワタクシなりの目標を秘めての活動。

その後は、洸洋さんでご飯をいただき、
さらに汗を流すために追分温泉へ。

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飾り気のない浴室とシンプルなお湯に癒されます。

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汁もの名人の緊急入院や、ワタクシ自身の体調もあり
各地へ向かう自分なりの約束事。
「毎月1回」のペース。

これからはペース少し改めようと思います。

2か月に1回、
オーバーペースにならないよう。

そして、

その1回を大切に、
心を込めて、
魂込めて、
さりげなく。


活動以外のお誘いもいただきますが、
そこも精査し、活動あっての参加なのだと修正していきます。

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[ 2018/04/30 05:34 ] A面のヤボ用 | TB(0) | CM(0)

島巡り

あひる課長さん

幾度か大変お世話になった松島湾に浮かぶ浦戸諸島の桂島。

当時から桂島以外の島にも
いつか行ってみたいという気持ちを抱いておりました。

菜の花の時期もいいということを某所で伺っており、
この日は諸々機会に恵まれましたので、
島めぐりの探検に出発です。

今回のポイントを両行会社の広告風にあげると。

・仙台白菜を守る菜の花が一面に広がるお花畑を潮風とハイキング
・島の田んぼで育ったお酒を島で楽しむ里帰りを見届ける
・椿のトンネルとスイセンウォーク

といったところです。

まづは、塩釜市営汽船で一番奥の朴島へ向かいます。
あの日の自然現象で沈下した岸壁は応急的なかさ上げが施されていました。

浦戸の島々のほとんどの岸壁が
かさ上げの工事が済んでいるのに
朴島だけはまだ…。
浦戸の有人の島で一番人口が少ないとの事ですが
島に降りる前から考えさせられるスタートです。

DSC_3152[1]

朴島の道路はバイクや歩いて通る道が多く、
行ったり来たりしながらこの日の最初の目的地
菜の花畑に到着します。

DSC_3164[1]

満開の時期にはちょっと早かったようですが、
逆に桜とのコントラストも楽しめます。

DSC_3165[1]

ミツバチの力を借りています。

DSC_3157[1]

本当に人と出会うことがないのですが、
同じように菜の花を見に来たのか、
カメラを抱える方が他にもチラホラ。

桜の木にブランコなんかもありました。

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道路ではなく、歩道が多く、あちこち歩くと
菜の花の手入れ用の貯水方法が
漁具を使ってあるのをいたるところで見かけます。

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次の市営汽船の時間までの待ち時間が長いので
だれでも無料でんpせてもらえるという渡船(とせん)を
お願いして寒風沢島(さぶさわじま)へ移動します。


寒風沢島には浦戸諸島で唯一の水田があり
ここで作られたコメを、地元の酒蔵が純米酒にしています。

今回の最大のメイン

「寒風沢島で純米酒『寒風沢』を呑む」

というやや電波少年チックなもくろみを企てます。


相棒は純米酒だけに塩むすび。

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海岸の堤防を隔てて、砂浜とお米が育った田んぼ。
周りには誰もいないので、貸切感を満喫します。

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砲台跡などを回り、再び渡船で移動。
わずか100メートルほどの対岸の野々島(ののしま)4へ。

椿のトンネルを通ったりしておりますと
頭がクラクラして、かなりお腹が減ります。

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歩道から車道へ出ますとお店らしき建物を発見し
ぺヤングを購入。
1個200円ですが、島の値段はそのようなものなのです。

お願いしますとお湯も入れてもらえます。

集会所を兼ねた施設で食べました。
今まで食べたインスタント焼きそばの中で一番おいしかったと思います。

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空腹をしのぎ、景色を眺めるゆとりもできますと
「ボラ」と呼ばれる洞穴を沢山確認できます。

収納庫や防空壕として使われたそうで、
これも浦戸の特徴なのだそうです。

これから家が建つであろう更地とボラのコントラスト。
新しく家を建てる時もボラとの位置関係を意識しながら
設計したりするのだろうと思うと、
島の方々とボラの重要性を勝手に捉えます。

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野々島から桂島の石浜桟橋へ。
このルートも渡船を使えます。
先ほどとは別の船、別の船頭さんでした。

そして、スイセンを眺め、桂島桟橋までハイキング。

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桂島から塩釜までは市営汽船に乗船。
半日の島めぐりは充実の徒歩と船の移動でした。

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夜はやはり寒風沢でタラノメの天ぷら。



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[ 2018/04/29 18:12 ] B級ライフ(雑言) | TB(0) | CM(0)

病院食

あひる課長さん

我が家の汁モノ名人が入院。

カミさんから連絡があり、病院から呼ばれた、とのこと。
何でも嘔吐とめまいでタクシーで大きな病院に単独で向かい、
点滴を受け検査をし、本人は「帰りたい」と
訴えるもこの日数度目の嘔吐。

お医者さんからは一晩の入院命令。

翌日検査の結果も脳系の不安もないので退院許可。

但し、昼食を摂ってからとの条件付き。

本人は横になっていたいらしく、
時間を使うために病院内を探検しながら、
ワタクシ自身のお昼をセレクト。

○ーソン(コンビニ)や怒涛る(コーヒー)等が整っていますが
地下にある食堂へ、あまり高くないのでカツカレー。

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見た目も味もそこそこで悪くありませんが、
やはり病院で食べるという環境は、
あんまりいい調味料ではないようです。

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こんなことなら近くのスイスイの牛タン、
区役所の食堂でもよかったのかもしれません。

幸い、汁モノ名人も回復し、いつもの生活に戻っています。
そこが一番良かったと、一安心。

ワタクシなりには時間と体の使い方は考える必要があるようです。
何かあったらいつでも動けるようにしておきます。
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[ 2018/04/29 17:01 ] B級グルメ | TB(0) | CM(0)

(4) 伝説のグラタン職人との出会い

あひる課長さん

アンドロメダ星雲に浮かぶある惑星に
オーブン島という島があり、
スター家という島の中の一つの村を収めている家族がいた。

家族の中には一人の少年がいて、
深夜ラジオのドラマの舞台となっている
どこか知らない星にあるグラタン王国の話に夢中になっていた。



オーブン島に新しくできた「じゃがいもおっさんの店」に
猛ダッシュで到着した少年は、店の入り口を勢い良く開けた。

「グラタンください!」
お店のスタッフが出てくる前から少年は注文を伝える。

「あいよ」
渋くて低めの男性の声が応えた。
きっと彼がじゃがいもおっさんなのだ。

店内に客は少年一人。
ディナー前の時間帯のようなので
お店のスタッフも休憩に入っているようだ。

10分ほど待つとグラタンが届く。


「お兄ちゃん、悪いねぇ、今日はグラタンが売れすぎてさ」
「ジャガイモあまり入ってないから、オレの賄いのエビをいれておいたからよ」

「あ、ありがとう!」

「大丈夫だ心配するな、賄い価格でいいから安心しな。

グラタンは程よい焦げ目がついた楕円形の器だ。
具はエビ、マカロニ、ジャガイモはあまり入っていない。

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それでも、ソースはまろやかで十分だった。

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食べ終わる頃、じゃがいもオッサンと思われる男性が
4人がけのテーブルで少年の向かいに座った。

「兄ちゃん、おいしかったかい?」

「ううん、とってもうまかった!!ありがとう」

「そうかい、よかったな。いつでもまた来な」
「今日は金はいいよ、こんどお店手伝ってくれればいいからさ」

少年は大きなチャンスを得た。

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[ 2018/04/22 19:35 ] オーブン島スター家物語 | TB(0) | CM(2)

ニーハオ 焼売

あひる課長さん

この日は本当に何もない休日。
部屋の片づけ、庭のそうじ。タイヤ交換。

まさしくおっさんの休日(家の雑用)ど真ん中。

そして、夕食の賄いも引き受けます。

本日のテーマ食材は
ひき肉1パック、すりおろしたままの冷凍山芋けっこう。

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ひき肉は焼売に。
つなぎには山芋を使います。

冷凍庫からでてきたおからもかさ増しに使います。

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山芋はお好み焼きに。
野菜室のもやし、しらすなんかも入れてみます。


組み合わせはミスマッチですが、
粉もんは我が家では避けられることはありませんので完売。



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[ 2018/04/22 18:09 ] 男の料理・弁当男子 | TB(0) | CM(0)

すじこおにぎり@石巻 味覚

あひる課長さん

中国地方、北海道で震度5前後の地震が続いています。
被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。

そして、各地のみなさん、
用心しましょう。
ワタクシも備えておこうと思います。



7年前…

震災後、友人の一人、デイル・クーパーと立ち寄った味覚さん
近くに伺う用事があり、今回は決め打ちでお邪魔してきました。

7年前のことはあまり覚えていませんが、
カウンターにはおにぎりがたくさん。

当時も今もお持ち帰りで買いに来る方が多いようです。

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おにぎりは、すじこをお願いします。

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そして、天ぷらそば。

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小エビ入りのかき揚げとシソの天ぷら。
ネギがたくさんでありがたく頼もしくうれしく感じます。

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特筆すべきは、すじこ。
ベロンと大きなかたまりが2切れも入っています。
すなわち、案外ご飯の量が少ないのかもしれません。

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7年前と同じアングルで。

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[ 2018/04/15 18:11 ] A面のヤボ用 | TB(0) | CM(0)

●5-7 シーズン初観戦(0勝1敗)

あひる課長さん

コボパークへ今季初観戦です。
知り合いのシゲさんからチケットをいただきました。

いろいろあって、試合後半に着席。
「内野席3塁側」というのは伺っていましたが、
現地で確認しますと、
レフト線ぎりぎりのなかなか面白いアングルの席です。

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相手西武はエース菊池を立て、わが軍も則本が先発する
エース同士の予告先発。
菊池から3点を奪うも、
則本が逆転を許し今日も苦しい展開ですが
7回には風船を飛ばし、逆転を信じます。

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9回裏には同店のチャンスも訪れますが
最後は代打アマダーが空振り三振で試合終了。

試合そのものも、飲み食いも大きな見どころなく終了。

しいて言えば西武からチームに戻った
#26 渡辺直人の躍動くらいが救いです。

そして、試合後のお楽しみ
入場ゲートそばでの大道芸。

こちらはエースを温存し、助っ人の方が
パフォーマンスを披露します。

ヨーヨーもすごいし、一輪車も楽しめました。

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駄菓子菓子、初観戦だったので、
エースを見たかった気もします。

勝てば何もありませんが、
負けるといろいろ言いたくなってしまうものです。



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[ 2018/04/13 22:43 ] スポーツ | TB(0) | CM(0)

ポークカツ@仙台一番町アメリカングリル

あひる課長さん

仙台の洋食屋さんの老舗の一つ、アメリカングリルさんへ。

以前あった横町から商業地区のビル地下へ移転されたとのことで、
現在の場所では初めての訪問です。

てっとり早くこの日の日替わりランチをオーダーします。
ポークカツとポタージュのセット。

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カツはサクサクに上がっていておいしいのですが、
個人的には醤油をかけて食べたいし、
ナイフで切って箸で食べたいと思うのでした。

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ムスメが同行し、初めはオムライスと言っていたのに、
直前でオーダーを変えてしまいました。

ワタクシもこちらのオムライスを一口でもいただきたかったのですが、
それはまた次の機会に…
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[ 2018/04/09 18:31 ] B級グルメ | TB(0) | CM(0)

ラーメン&もつ煮丼@昼間のうらと屋

あひる課長さん

たびたびお世話になっている、塩釜駅前の呑み屋、うらと屋さん。
レアメニューとして人気を持つラーメンとモツ煮を看板に
ラーメン屋さんを開店させたとのことでお邪魔します。

場所的にも、個人的に思い入れとご恩のある場所です。

平日のお昼限定営業ということから
「昼間のうらと屋」さん。

2品しかないメニューはラーメンとモツ煮。
そして、その2品を組み合わせたセット。

どちらも試したいので、セットでいただきます。


まづは、ラーメン。

醤油ベースのあっさりした中にもコクのあるスープ。
具材はチャーシューとナルト、メンマ。
ナルトを載せるあたりはワタクシ的に好感度アップです。

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新装開店ならではのてんやわんやで
オペレーションの平準化とともに
さらに洗練されたものになっていくと信じております。



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モツ煮は思っていたよりさっぱりした仕上がりですが、
柔らかさと食感は本店とそん色ない印象を受けます。

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おいしくいただきました~。
夜にお邪魔できていませんので、
塩釜にもふらっと伺わせてください。



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[ 2018/04/08 17:41 ] 締めの麺類 | TB(0) | CM(0)

焼きそば@利府町こまつや

あひる課長さん

お昼は、利府町のこまつやさんへ。

何でも小さなかわいい看板娘さんが活躍中とのこと。


入店しますと、「いらっしゃいませ~」
とこの春から小学校に入るお子さんが、
プチ若女将として頑張っているとのこと。

「マックポテトください」
と注文しますと
「ありません!」
とかわいくツッコミをいただきます。

注文したのは焼きそば。

こまつやさんはラーメン屋さんです。
もともとはお米屋さん。

ラーメンでもなく、ご飯ものでもなく焼きそば。

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駄菓子菓子、侮ってはいけません。
焼きそばを作るのはお父さん。
炒め方が秀逸です。

モヤシ、ニンジン、キャベツがそれぞれシャキシャキしています。
しんなりしなしなでもなく、シャキシャキ。

お父さんが肉野菜炒めを作ったらもう世界一レベルだと思います。

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ちなみに、必ずセットになると思い込んでいたスープは
別料金になるそうで追加注文が必要とのこと。

今日は一つ勉強もしてきました。
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[ 2018/04/03 19:31 ] B級グルメ | TB(0) | CM(0)