それから数日後、
じゃがいもおっさんの店の調理場に少年は立っていた。
「にいちゃん、よく来たな、今日はよろしく頼むよ」
「そうだな、今日は食器の後片付けと洗い場をたのもうか」
少年は大きなシンクの洗い場に感動していた
「おーい、メイ、ちょっと来てくれ」
「れんじいさん、呼んだ?」
ショートカットながら、額を見せた女の子が食堂から
調理場に顔を出す。
どこかの冬季競技に出てくるような雰囲気の女の子
メイという洋風な名前よりも
さつきといった和風な名前が似合う雰囲気もある。
「おぉ、今日はこの兄ちゃんが今日は洗い場を手伝ってくれるから
いろいろ教えてやってくれ」
「れんじいさん、わかったさ~」
五月…、もといメイは洗い場の仕事について少年に伝えた。
「そだね~、あとはお客さんが入ってきたら一緒にやろっか~」
と話した。
「それより、そろそろモグモグタイムにしよっか~」
後から知るのだが、メイのいうモグモグタイムとは
賄いの時間なのだ。
この日の賄いはやはりグラタンだった。
![DSC_3150[1]](https://blog-imgs-77.fc2.com/b/q/l/bqlife/20180422091252b8a.jpg)
「マルコスさんからサトイモをたくさんもらったから
グラタンにしてやったよ、にいちゃん食べてみな」
じゃがいもおっさん=れんじいさんの賄い。
魚肉ソーセージとミックスベジタブルのグラタン。
それが土鍋ででてくる。
量は少ないが
「土鍋のグラタンって…、土鍋をオーブンって…
おっさん…
いや、れんじいさん。オーブンレンジってことじゃないか?」
少年は、ホフホフ食べながら
このお店で手伝いをできるこれから、
れんじいさんのグラタンにワクワクする気持ちが止まらないでいた。
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こんばんは。
あ。
レン爺もメイも早速登場ですね。
私もワクワクがとまらない。
ちなみにミックスベジタブルは私のお助け食材で、
とにかくグラタンが食べたいときは具材がマカロニとそれだけ、
の日もあります。
あと土鍋ですか。
それはもう、よく使います。
> レン爺もメイも早速登場ですね。
れんじいさんのアイディア使わせていただきました。
さらに、ワタクシなりに味を加えていきたいと思います。
> あと土鍋ですか。
> それはもう、よく使います。
案外早く土鍋にたどり着いた少年ですが、
ここからまさかの展開が起きます。
過度な期待をせず、「忘れたころ」の続きをお待ちくださいw
いつもありがとうございます。
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