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(4) 伝説のグラタン職人との出会い

あひる課長さん

アンドロメダ星雲に浮かぶある惑星に
オーブン島という島があり、
スター家という島の中の一つの村を収めている家族がいた。

家族の中には一人の少年がいて、
深夜ラジオのドラマの舞台となっている
どこか知らない星にあるグラタン王国の話に夢中になっていた。



オーブン島に新しくできた「じゃがいもおっさんの店」に
猛ダッシュで到着した少年は、店の入り口を勢い良く開けた。

「グラタンください!」
お店のスタッフが出てくる前から少年は注文を伝える。

「あいよ」
渋くて低めの男性の声が応えた。
きっと彼がじゃがいもおっさんなのだ。

店内に客は少年一人。
ディナー前の時間帯のようなので
お店のスタッフも休憩に入っているようだ。

10分ほど待つとグラタンが届く。


「お兄ちゃん、悪いねぇ、今日はグラタンが売れすぎてさ」
「ジャガイモあまり入ってないから、オレの賄いのエビをいれておいたからよ」

「あ、ありがとう!」

「大丈夫だ心配するな、賄い価格でいいから安心しな。

グラタンは程よい焦げ目がついた楕円形の器だ。
具はエビ、マカロニ、ジャガイモはあまり入っていない。

DSC_2896[1]

それでも、ソースはまろやかで十分だった。

DSC_2898[1]

食べ終わる頃、じゃがいもオッサンと思われる男性が
4人がけのテーブルで少年の向かいに座った。

「兄ちゃん、おいしかったかい?」

「ううん、とってもうまかった!!ありがとう」

「そうかい、よかったな。いつでもまた来な」
「今日は金はいいよ、こんどお店手伝ってくれればいいからさ」

少年は大きなチャンスを得た。
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[ 2018/04/22 19:35 ] オーブン島スター家物語 | TB(0) | CM(2)

こんばんは。

理由はわかりませんが、
このお話に大きく心を惹かれる私なのでした。

奇遇なことに私もグラタン好きなのですが、
エビ・・・。
最近、エビを使ってないなぁ・・。
[ 2018/04/23 22:16 ] [ 編集 ]

Re: らざーろさん

> このお話に大きく心を惹かれる私なのでした。
> 奇遇なことに私もグラタン好きなのですが、

 コメントありがとうございます。
 そして、まったくのフィクションに関心を持っていただき
 ありがとうございます。

 ワタクシも少年同様、
 彼方にあるグラタン王国にあこがれる一人にすぎません。

 過度な期待はプレッシャーになりますので
 個人の範囲で楽しんでいただければ幸いですw
[ 2018/04/24 07:40 ] [ 編集 ]

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