地獄からの帰り道、うわさに聞く看板のない食堂を発見。
迷わず車は駐車場に。
山あいの街道の絶メシ店、食事処おふみさん。
看板もなければ暖簾もかけられておりません。
見つけられた幸運に興奮します。
13時過ぎの入店でしたので、
お昼のピークは過ぎたのか?ワタクシ一人。
接客はお母さん、厨房はお父さん、
ご夫婦で切り盛りされているようです。
注文を済ませ、入れていただいたばかりのお茶をいただき、
一息つきながら、食卓の調味料たちに目を移しますと
そのラインナップから期待が無性に高まります。
かつ丼をオーダー。
半熟よりはやや固めに仕上げられた仕事。
味噌汁に、小鉢が2品。
かつ丼はダシが甘辛く、好き嫌いが分かれそうですが、
山の仕事をする人たちや、
峠を越えるドライバーさんたちにとっては、活力になる加減だと思うのです。
味噌汁はワカメと豆腐、シンプルですが
インスタントでは表現できない易しさが染み出しています。
かつは注文を受けてから仕事を始める様で
待ち時間を長く感じる人もいるかもしれませんが、
厨房から漏れてくる音や香りから
丼ぶりの中身を想像しながら待つ楽しさは格別です。
それだけに柔らかさとダシの重なり方に感激するしかありません。
小鉢の片方は「ワラビのピリ辛漬け」のような逸品。
これも山の恵みとお母さんの優しさを感じます。
これだけのラインナップの内容で800円というありがたさ。
山の値段は1.5倍くらい高いと聞きますが、
逆に大丈夫なのかと心配してしまします。
後から何名かの常連さんがいらして、
メニューにない注文をされていました。
中華めんをゆでて冷やして、冷たいそばつゆを小鉢に別盛り、
えび天漬けて下さい→中華天ざる?
なめこそば とか
もうメニューになくてもお客様のカスタマイズに柔軟に対応する
仕事ぶり。
繁盛店にはできないユーティリティー!
ワタクシは基本メニューを制覇してから
そのステップを上がるべきだと考えつつお店を出ました。
わざわざ食べるためだけに2時間近くかけて
そこに向かう価値のあるお店です!
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