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オーブン島物語(11) ひとり呑み

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アンドロメダ星雲に浮かぶある惑星の
オーブン島(とう)に住む少年は
深夜ラジオのドラマの舞台、グラタン王国の話に夢中になっていた。

そんな時、れんじいさんの料理に感動した少年は
れんじいさんが営む「じゃがいもおっさんの店」で働き始め、
自らは気づかぬままその感性と腕前を上げていた。

疫病禍の中、5つの島の振興策「五島キャンペーン」で
れんじいさんの妹、ヨシミの店がある ノッ島、通称「のっと」
での時間を過ごした。



そこから、数か月。
疫病から人々を守る雫のような薬の普及が進み、
飲食店への賑わいが戻り始めた。

ヨシミからは件の訪問後
何かと気にかけてもらっていたので
そのお礼とのっとの魚料理を味わいたかったのだ。

予め訪問を伝えていたこともあり、
ヨシミはいつもの屈託のない笑顔で迎えてくれる。

少年(筆者注:とはいっても二十歳を超えている設定でスルー願います)は、
まづは洗浄!(筋太郎か!)と
ジョッキに注がれた黄金色の水分を流し込む。

落ち着いて2つの器に盛られたお通しに視線を移した。
「エビにサンマかぁ、さりげなく海の幸を強調してくるなあ」

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甘めに調理されたサツマイモとビールのミスマッチを楽しみつつ
おすすめから、最初の肴を選んだ。
「どれも気になるよ。れんじいさんやメイさんがいれば
 色々たべられるのになあ」

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悩んだ末の最初の器は鯵のたたきだ。
新鮮な魚と薬味のまったりした感じがたまらなく心地よい。
2杯目はお酒を迷わず注市いでもらう。

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そして、魚の2つ目。
甘エビのから揚げ。
これならお酒に合いそうだ。
塩でいただきたいと考え、ヨシミにお願いすると、
快く小皿に入れて届けてくれる。


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塩のみ、レモン&塩、マヨネーズ&レモン
と味の変化を楽しむ。
サクサクぷっくりの食感が楽しすぎる。

駄菓子菓子、
この時間は少年にとって限られた時間だった。
オーブン島へ戻る舟の出航時間に合わせて
店を出る必要があったのだ。

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小一時間のノッ島でのお酒を楽しみ、
少年は帰りの船で波に揺られながら帰宅した。


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帰る直前、ふと、敷紙に目を落とす。

楽しく笑い… 一人だけどおいしかったから笑えたな
食を囲み… うん、できた!
酒をのむ… 常時に程々にできたよ!
「まずはお肉から…」…わ~ごめんなさい。

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次回はお肉から食べようと心に誓う少年だった。

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[ 2021/11/29 05:15 ] オーブン島スター家物語 | TB(0) | CM(0)

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