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葦の河原を通り過ぎ

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あの自然現象が起きた日から11年のこの日。
硯の町で安岡力也系漁業のお手伝い。
耳吊りと呼ばれる手先とスピードの作業。

そういう日でも当地の方々は休むことなく、
生きるために働いておられました。

その数日後も同じお手伝いのため同じ港へ。

今回は全体の流れを調整する親方が不在。
大きなかごを運んだりする男性陣が少なく、
ワタクシが自主的にその役割を勝手に引き受けます。

安岡力也系漁業の今回の主な作業の流れを確認します。
まずは専用の細いドリルで稚貝の
接合部分の端に小さな穴をあけます。

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穴をあけた貝たちは網に入れて一旦海水の入った水槽へ。
少しでも鮮度を保つような配慮がされています。
ちなみにこの網が案外重かったりします。

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今度はいよいよ耳吊りと呼ばれる作業。

網から作業台に貝を広げます。
養殖用のロープにプラスチックの針のような部品が
等間隔で刺してあります。
その針に貝の穴を当てて行くのですが、針の両先端に刺すと
丁度耳のようにもみえるためにその名がついたのだと思います。

ロープは最初から上下が決まっていて、
下の方には海中での揺れを抑えるような重りを結びます。
貝は大きさ別に揃えながら、上段は小さめのもの、
下段に大きめのものを吊るすことで
ロープ同士が絡まらないような配慮が求められます。

1本のロープには2人1組で作業し、
上段からと下段から吊るしていきます。
浜のベテランたちはスピードが違います。

完成したロープは2本ずつカゴに入れ、
カゴは専用のロープを付けた、再び海水の入った水槽で鮮度を維持。
ワタクシは青い網を運んだり、

オレンジのカゴを運び、水槽に丁寧に並べて置くことに専念。
更に船が到着すると、船から漁具類の荷卸し、
オレンジのカゴを船に積み込むため、
カゴについているロープを
フォークリフトに吊るす補助。

もう一人の男性が補聴器を着けたベテランさんなので
比較的な若者は当然運動量が求められます。

心地よい疲労感で11年の日と、その数日後を過ごしました。
美味しく大きく育ってくれたらいいと思います。

追記:3月16日の夜の強い地震と津波による被害が心配です。

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帰り道は、小さくても明るく輝いていた
命が星になってしまった場所へ立ち寄ります。


数日後でしたが、何人か人は訪れていたようです。
心を込めて手を合わせます。

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周辺は綺麗な公園に整備されていました。
11年の日はゆかりある方が集まっていましたので、
その日を避けて訪れることができたことは
ある部分ではタイミングに恵まれています。

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[ 2022/03/20 05:14 ] A面のヤボ用 | TB(0) | CM(0)

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