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西高東低が続く。

録画しておいた甲子園ボウルをやっと最後まで観ました。

赤と青の対決はご承知の通り、
24-3と、誇り高き青・関西学院が勝利し、
1月3日に行われるライスボウルへの駒を進めました。

ワタクシは40点前後の点の取り合いを予想していました。
しかし、関学守備陣が日大攻撃を完全に抑え込み、
キッキングにおいてもミスなく、日大をかく乱させながら
優位にゲームを進めた結果といえます。

関学のキッキングチームでは
パンターとキッカーを兼任する大西選手がその能力を発揮したことは
多くの方々が論じているところです。

しかし、ワタクシが注目したいのは
関学キックオフリターンチームの活躍です。
おそらく、日大のキックカバーチームは
相当スピードがあるとの分析だったのでしょうか?
そのスピードを逆手に取りながら、
リターンを有効に獲る、
しばしばリバースフェイクを織り交ぜたリターンが見られました。

結果的にビックリターンはありませんでしたが、
日大のカバーチームの突進をトーンダウンさせることができ、
結果的には日大守備陣の早い出足を鈍らせて、
少ない攻撃のチャンスで有効的に得点を積み上げることに成功しました。

スタッツ上の、獲得ヤードや攻撃時間では日大が上回りながらも
得点は関学の完勝という数字になったように思います。


また、関学は西日本王座決定戦で対戦した
中京大学の選手たちに敬意を込めたプレーで、
何かのメッセージを送っていたように思います。

それは、第3Qの最初のプレー、
関学守備の体型に込められていました。
関学守備陣はDLとLB全員がスタンディングのルーズな体制で
通常LOSにDLが3、4枚セットする体型とはまったく異なるものでした。

この体型は中京大学が西日本王座決定戦で対関学用に使ったプレーで、
甲子園のTV中継のハーフタイムにも
ハイライトで紹介されていたプレーです。

関学の選手たちが、中京大学の選手たちに対して
「一緒に甲子園で戦っているんだよ」とプレーでメッセージを送った。
ワタクシには、そう見えたプレーの一つです。

甲子園ボウルが、関東と関西のナンバーワン対決から
全国の大学選手権になった今、
自分たちのプレーが甲子園で使われているというのも、
今後の希望になると思いました。
プレーとしてはベストなプレーではなかったかもしれませんが、
ワタクシとしては、
友情というか何か熱い思いを感じたプレーでした。


敗れた日大ですが、下を向く必要はありません。
あくまでも不死鳥の復活元年です。
まして、今回出場した選手たちにとっては
「初めての」甲子園ボウルです。
次の代に引き継ぐ大きな財産ができたはずです。

今回はちょっと悪循環に陥ったのでしょうか。
1STダウンでほとんどラン、
3RDダウンロングの状況で短いパスを投げざるをえず、
パスは通ってもフレッシュ
できない状況ばかりが続いたように思います。

「ショットガン」の的中率と破壊力をさらに磨いて
甲子園の常連に返り咲いてほしいと願います。

次はライスボウルです。
学生アメフトの西高東低の傾向は続いています。
東京ドームでは、社高学低の傾向は続くのか、変わるのか。
1月3日、その答えがわかります。
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[ 2011/12/23 18:05 ] スポーツ | TB(0) | CM(0)

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