
築地での朝食後、新橋を散策しながら
銀座の集合地へ移動し、
東松島に関わる方々と合流。
本日の"東松島復興支援物産展"に参加するメンバー、
およそ20人とまずは打ち合わせ。
ワタクシ自身は初めてお会いする方ばかりでしたが、
中には活動の中で広く名前が知られた方もおり、
人見知りのワタクシも、さほど違和感なく活動がはじまりました。
物産展は、
銀座の大通り沿いの特設コーナーにて、
東松島の選りすぐりの特産品の販売です。
津波の被害を奇跡的に免れた矢本の海苔、
現地産のお米が原材料の米粉の洋菓子などのスペシャルパック、
仮設住宅の女性陣がサークルとして活動する中で制作した小物類、
お米、お酒、塩辛、そば、キーホルダーなど。
東京や関東から参加している方でさえ、「寒い!!」
という状態の中でしたが、
「宮城から来ました、東北から来ました!!」
という呼びかけに、多くの方々にご協力の購入をいただきました。
おかげさまで、いくつかの商品を売り切ることができ、
翌日分の数量まで前倒しで販売したものもありました。
宮城をはじめ、現地のものを購入していただくことは、
現地の生活基盤を立て直すえで、非常に大きな支援です。
たとえば、ワカメを購入することは、
現地の漁師の方々の仕事が増やすことになります。
漁業で生計をたてている方の多くは、
現在、本業である漁業に専念できていない方がほとんどです。
役所や漁協を通して依頼された海底・海中の
瓦礫撤去の仕事で収入を得ています。
その収入の中で、家族の生活を守り、
津波に奪われた船や漁具を調達しなければなりません。
その制度も今年の3月で終了すると聞きます。
ワカメを購入すれば、漁師さんの収入となります。
漁師は、そのお金で現地のスーパーで家族の食卓を豊かにします。
スーパーには、現地の女性の働き口が確保されています。
お母さんにも働く場ができて、もうひとつの収入源が生まれます。
ついでに、お知り合いとの語らいの場もできるかもしれません。
働きに出るために、車やバイク、自転車も必要になってきます。
ガソリンスタンドや車の修理工場がなければ、
車の生活も成り立ちません。
ガソリンスタンドや自動車関連業で働く人にも希望が戻ってきます。
収入源ができて、希望が持てて、お金が貯まれば、
そこで生活するための住まいが必要になります。
今、津波の爪痕は多くが更地となっていますが、
「現地のもの買う」ということが、現地の希望になるかもしれません。
今回はそんな基本的なことを体感してまいりました。
今回買っていただいた塩辛は、
漁師さんの舟のスクリューの部品になるかもしれません。
今回買っていただいた、手縫いの小物は、
女性たちの次の作品を作るためのミシンになるかもしれません。
今回買っていただいた洋菓子は、
そこで働く店員さんのお子さんの新しいおもちゃやランドセルになるかもしれません。
会場が非常に心地よい雰囲気だったのは、
参加された方々が全員、その思いを無意識ながら当然のこととして
ある意識を共有できていたからのような気がしてなりません。
現地のことを忘れないでほしいと思うのです。
自分が出来ることを頑張ろう、
銀座のビル風は冷ややかでしたが、
メンバーのハートは熱い気持ちであふれていたのかもしれません。
買うという支援、知るという支援は
離れた場所からできる立派な役割だと思います。
ちょっとエラそうに…
東京遠征記へのリンク
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