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長面浦@石巻

あひる課長さん

石巻市の大川小学校からは未舗装の道になります。
前を走る車の土煙が上がります。
ダンプ1台が通行できるような道幅のため、
ところどころにすれ違いの用の待避所があったり、
一部は片側1車線の道路を車で10分くらい走ったでしょうか。

以前は地域のコミュニティスペースとして使われていた建物が
現地のボランティアの拠点として開放されているようです。
スコップやクワなどの機材を準備します。

東京・千葉方面からのボランティアバスが1台で20人ほど。
東京・横浜方面からの有志の方が10人ほど。
そして現地の団体さんのマイクロバスに10人ちょっと。

ここから活動場所までは20分ほど歩くそうで、
ここが最後のトイレの設備だそうです。
(後は立ちション、野ション)
作業道具を手分けして運びながら移動開始です。

山を越え坂を下り、海岸沿いに進みます。
地盤が沈み、満潮になると海水が入り、
敷けると砂が道を覆うそうです。
何度か砂を撤去しているそうですが、
何週間かするとまた砂が堆積してしまうそうなのです。

そうして、今日の活動場所に到着しました。
ワタクシのグループはガレキを撤去しながら
行方不明者の手がかりを探す活動です。
この場所からお二人が家族のもとへ戻ることが出来たそうです。
  
※以前のお姿で見つかることは稀で、体の一部が発見され
   (骨など)、それを鑑定するなどして身元が分かるそうです。

木材やプラスチックなど、その材質によっては
現地の方にとっては瓦礫処理業務の形でのお仕事につながるため、
指定された素材とその分別に従いながら作業を行います。
集めたガレキを置く場所も指定されていて、
指定された場所に指定された材質のガレキを
 移動するまでがボランティアの仕事。
 それを回収して収入としていくのが現地の方々の役割。
線引きがはっきりしていて分かりやすい分、
ルールに沿った対応が必要です。

45分作業をしては15分休憩を取り、
残暑厳しい中での作業は、夕方16:30まで続きます。

結局その手掛かりは見つかりませんでした。
現地のスタッフの方に言われたことは
「見つからなかったとしても作業をやらなくちゃいけない」

ご家族から「何で探してくれないんだ」と言われるのが辛いそうです。
たとえ骨1本でも見つかって、それがよその家族の物だったとしても
現地の方は安心される方もいるそうです。








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[ 2012/09/16 17:35 ] A面のヤボ用 | TB(0) | CM(0)

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