
アメリカンフットボールの東北学生リーグ、
今日はそれぞれの天王山の2試合が行われました。
まずは第一試合。
今シーズン1部に復帰した東北学院大学が
昨季リーグ3位の岩手大学を接戦の末下し、
リーグ3強の「定位置」に返り咲きました。
そして、第二試合。
王者・仙台大学に名門・東北大学が挑む全勝同士の対決。
東北大学が勝利し、北日本王座への切符を手にしました。
天気予報よりも早い時間から雨が降り始めました。
前半、東北大学が2TDでリードするも、
後半、仙台大学は地道なドライブからギャンブルトライを交えつつ
高精度のプレースキッカーのFGにつなぐ展開で
点差を縮めて行きます。
残り3分、仙台大が自陣からの最後の攻撃開始時のスコアは9-14。
TDで優勝が決まるドライブは、敵陣まで攻め込みながらも
ファンブルロストで攻撃権を失い、ゲーム終了です。
雨の影響もあるのか、ファンブルやインターセプトの
大きなミスが目立った仙台大やや出入りの大きなプレーが印象的でした。
そして、仙台大学の象徴であり、リーグを代表する名将・山田カントクの
お姿が見えなかったような気もします。
後半出始めたオープンラン、そしてそのアクションからの
プレーパスは雨天時でも有効な選択だったように思います。
東北大は前半のリードを何とか逃げ切ったという感じです。
最後は断崖まで追い詰められながらも、
相手のミスに助けられたということは誰の目にも明らかです。
ワタクシが観戦していたそばには、
往年のヘッドコーチであるN野さんが
数人のOBの方と観戦されていました。
当時の東北大学は、昨日のホーネッツと違って、
後半に力を発揮していたように思います。
前半隠しておいたプレーがいくつもあって、
後半ほど相手を追い詰めていく強さもあったように思います。
それは、フィールドそしてベンチの選手、
監督はじめコーチ陣やマネージャーだけでなく、
スタンドから戦況を分析するスタッフたちの能力も大きかったように思うし、
球場に駆け付ける現役学生や、アメフト部のOBOGたちの声援も
重要な要素の一つであると思うのです。
観客にいる人の多さも大一番には昨日の10倍以上だった気もします。
東北大の強さというのは部員はもちろん、
観客席まで含めて「総合力」で勝利していた気がするのです。
東北大学の攻撃陣、後半は雨の影響もありパスはほとんど使えませんでした。
ラン中心でやや手詰まりになっていた印象もあります。
雨の予報は数日前からわかっていたことですが、
同じ状況にある仙台大学はパスを投げてきました。
「ミスなくプレーすること」は自分たちのプレーそのものですが、
王者を決める試合に、雨天用のプレーは準備していたのでしょうか。
東北大もヘッドコーチが不在だったようですが、
相手チームのベンチにあの監督がいたら、
11月11日は別の対戦カードになっていた気もします。
後半のスコアレスの得点を見ていると、
北海道代表との対戦にやや不安が残ります。
(フィールド外から勝手気ままにモノを申してお詫びいたします)まずは大きな山を一つ越えたことに拍手を送りたいと思います。
そして、まだまだ大きな山はたくさん続きます。
今いる場所からは、雲の上にある頂上は見えていない高さです。
いつの日か頂上からの眺めを見ることができますことを願います。
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