
この週末は、名取市の閖上地区へ向かい、
STEPさんという団体の行方不明者捜索活動に参加してまいりました。
この地区には震災前は5,500人以上の方が生活をしていたそうです。
しかし、震災による津波で1000人近くの方が亡くなり、
未だに行方が分からない方も41人いらっしゃるそうです。
現在は点在する幾つかの損壊した建物を除き、
雑草が生い茂る場所になっていました。
閖上地区は名取市に属します。
その名取市で最も被害が大きかったのが、閖上地区であり、
被害者の大半が閖上地区にお住まいの方だったそうです。
被災沿岸地域の各地で進んでいる話に漏れることなく、
この地区もかさ上げ工事が始まるとのこと。
未だ捜索を行っていたい場所に土盛りされてしまえば、
見つかる可能性のある方も家族のもとへ帰ることができなくなってしまいます。
限られた時間の中で、行方不明者を見つけよう、
手掛かりとなるものがあれば、家族のもとにお返ししたい。
活動は警察や消防による捜索が未だ手つかずの側溝などを中心に
手掛かりを探しだすこと。
もともと、住宅が密集していた地区だけに入り組んだ道路が多く、
「ベース」と呼ばれる現地の拠点に設置したマップを共有しながら
現場の作業をリレー形式で進めていく方法だそうです。
この日は、残念ながら有力な手掛かりは見つかりませんでした。
ワタクシ自身としては、あの側溝をもっと先まで掘っていたら、
あの泥やがれきをもっと丁寧に探していたらという反省もあります。
閖上地区はワタクシが社会人になりたての頃、
親身にそして熱意をもって指導をして頂いた
尊敬するO先輩のご実家があった場所です。
こんなことで、恩返しと言ったら不躾ですが、
この日参加した仲間たちと進めた数百メートルが、
タイムリミット内に捜索を終えるための貢献になればと思っています。
そして、
しばらくご無沙汰している方々は
岩手に向かっていたようです。
岩手へのお手伝いも大切だとは思います。
そこが重要な場所だということも確信しています。
そこには、たくさんの勇者が駆けつけています。
彼ら彼女らに岩手は任せ、ワタクシは、ちょっとの間
近くで頑張ろうと思います。
彼らが宮城に戻ってきたならば、またお世話になりに行きます。
必ず、絶対。
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