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ポイントガード

あひる課長さん

録画観戦ながら、彼女のインタビューは
涙なしで見ることはできませんでした。

WJBLのファイナルラウンド(決勝:5戦3勝方式)は、
激戦続きながら、JXサンフラワーズが3連勝で
ファイナルラウンド初進出のデンソーアイリスを下し、
リーグ6連覇を達成しました。

戦前から、JXの優勢は各所から聞こえており、
その根底には渡嘉敷、間宮のツインタワーと呼ばれる
センター陣の存在が大きいとされていました。

しかし、勝負というのは分からないものです。
デンソーはJXのウィークポイントであるポイントガードを
局地的に、広角的に突き破るような戦術を取ったのです。

JXの、主力ポイントガード(「1番」ポジション)であり、
日本代表のポイントガード吉田選手を故障で欠いたJX。

代りを務めたのは、シーズン中は「2番」と呼ばれる
シューティングガードを務めた岡本選手と、
1番のバックアップ選手であり、チームのキャプテン新原選手。

コートの中の5人をコントロールし、
ボールを各所に配給するポイントガード。

サッカーでいえば、ボランチとトップ下を兼任し、
アメフトに例えれば、クォーターバック、
バレーでいえば、セッターに相当するのでしょうか…

そのポジションの穴を埋めるのは容易ではありませんし、
相手チームもその穴を執拗についてきます。

多くの場面ではその代役を新原選手が背負いましたが、
相手の仕掛けてくるフルコートでのプレス守備などで、
心が折れそうになる場面があったことは
テレビ画面を通しても伝わってきます。

この時間でなぜ新原選手がベンチにいるのか、
そう思った時間帯もありました。
それでも彼女はこれまでJXの一員として重ねてきました。

(キャプテンである)
「私が下を向いたらチーム全員が下を向いてしまう」
と強い気持ちをもって、コートに立ち続けました。

時には、相手にボールを奪われたり
チームのリズムを失いかけた場面があるのも事実です。

ですが、デンソーの激しい守備に立ち向かうことができる
ポイントガードに彼女の代わりはいませんでした。

ポイントガードを助けようと、
センター陣もボール運びに加わる場面もあれば、
ポイントガードの前を走ってJXのお家芸、
「走るバスケット」を体現した若い選手たちもいます。

みんな、新原選手の頑張りを知っていたのです。

ワタクシは彼女の頑張りはよくわかりません。
ただ、ワタクシの想像が及ばないほどの努力と苦労があっただろうな
ということは強烈に伝わってきます。


歴代のキャプテンとしての重圧、
共同石油時代から続く伝統チームとしての歴史。

思い出しただけでメロメロになります。
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[ 2014/04/22 18:45 ] スポーツ | TB(0) | CM(0)

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