
南三陸の復興支援をきっかけに知り合った、Sさん。
男気があって、優しくて儀礼にも深く、
自然を愛し、少年のような心もあれば、
あまちゃんを愛する東北人チックなところもあり、
時には強い意思で、さまざまなところに立ち向かう、
尊敬できる兄貴分。
周りからも「兄さん、アニキ」と呼ばれ、もちろん人望は厚い。
先日の東京行きをあるところでそれとなくチラっとつぶやいた時に
最初に察知して声をかけて下さったのもSさんでした。
「東京来るなら、飲もう」と,ありがたいことです。
集まって下さるお住まいの関係もあり、
東京ではなく横浜での集合になったのですが、
Sさんは自分のことのように
移動手段や宿やバスの心配をしてくれて、
的確で至れり尽くせりの情報を提供して下さいました。
Sさんの本拠地?混沌の町の探検のガイド役をお願いし、
前日から何回も連絡を入れてくれて、気にかけて下さったのです。
当日も、多くの仲間たちに声をかけて下さったので、
懐かしいメンバーが勢揃い。
ワタクシはせいぜい片手で足りる人数かと思えば、
その4倍近い豪華メンバー。
待ち合わせの際も、遭難しかけた崎陽軒本店のそばまで
救出に来て下さり、立ち飲み屋で時間つぶしを楽しませてくれて、
仙台までのバスも見送ってくれた上に、
たくさんのお土産を頂きました。
お土産という、目に見えて形のあるもの以上に
Sさんのさりげないけどハートフルな優しさがとにかく嬉しかったのです。
仲間たちとの再会の中で、あまり聞きたくない話もあったし、
数日後、その中で話題になった当のご本人・A女史からも連絡があり、
Sさんたちをあまりよく思っていない表現の言葉もありました。
A女史もSさんたちも、そしてワタクシも知っている
Bさんという方の件が、面倒な問題の発端の様です。
Bさんは、皆さんと知り合うきっかけを作ってくれた人ではあるのです。
A女史の周りではBさんを良く言わない表現が「飛び交っている」ようです。
SさんたちはBさんに対する思いを、敢えて押し黙って耐えているように見えます。
さて、話は仙台に戻って数日後。
Sさんのお父さんが急逝されたという悲しい知らせが入ってきました。
Sさんは、それを知っていたかのように、
この夏、ご両親の故郷、東北にご両親を連れて旅をされています。
今思うと、お父様を親しい人に合わせる残り少ない機会と
わかっていたのかもしれません。
そして、Sさんがワタクシや仲間と会う夜が過ぎるまで
お父さんは星になる旅に出発するのを待っていて下さったのではないか
という思いも頭をよぎります。
Sさんのお人柄はお父さんゆずりなのだろうと思うしかありません。
Sさんの口癖、「男は黙って」は
お父さんのお人柄そのものなのだと勝手に思い込みます。

男は黙ってハムカツとポテサラで
献杯。
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